過去の私は「落ちこぼれ」でした。
振り返ると、若いころの私は、多額の借金をし、債務整理をしてなんとか借金を返済するような、悪い環境に流されやすい人間だったのです。当然、人の助言を聞き入れず、家族にもずいぶんと迷惑をかけてきました。しかし、そんな私でも運送の仕事にかけては自信があり、大手運送会社のドライバー時代には(上司の言うことを聞かない生意気なドライバーでしたが)配送スピードと営業実績の面では上司や先輩からよく褒められていました。もちろん会社からの表彰をいただいたことも何度かあり、そういった小さな自信が積み重なり、私の天職は「運送」だと思うようになりました。
そして、過去の自分と決別することを決意し、平成20年に独立開業したのです。もちろん順風満帆なわけはなく、いろいろなトラブルを起こし、いろいろなトラブルに巻き込まれ、現在に至っています。
運送の仕事には学歴は必要ありません。私自身も中卒です。運送の仕事は(ちょっと古臭いかもしれませんが)落ちこぼれであっても、どんな過去を持っている人でも、自分を変える意思と実行力さえあれば、チャンスをつかむことができる仕事だと思っています。自分に責任と立場を与えることで人は変われるんだということを、私と同じような境遇にいる人に伝え、希望が持てる将来に導きたいのです。
このような背景の中、株式会社AZは平成28年に創業しました。
その社名である「AZ」には、物流のAからZまでなんでもやろう、またAさんからZさんまで多種多様な人の集合体を作ろう、という私の思いが込められています。
業務においては、私自身が汗を流すことを惜しまず、昔ながらの小さな運送屋として少しでも社会に貢献したいと考えています。そして、運送のプロ中のプロとして、運送業界内の希少な存在で有り続けたいと願っています。
昨今、物価(特に燃料費)の高騰、インボイス制度の導入、請求書ペーパーレス化、物流2024年問題、、、と運送業界を取り巻く環境は厳しさを増すばかりです。しかし我々には積み重ねてきた物流のノウハウと営業力があります。荷主、個人事業主、同業他社との架け橋となり、ウィンウィンの関係を継続させることで、全てのオーダーを100%請け負うことができる組織体制を構築する、それこそが私の目指す方向であります。
株式会社AZは、「運送業」というよりも「サービス業」に近いかもしれません。弊社所属のドライバーには、身なりや言動に細心の注意を払い、常に清潔感溢れるドライバーであるよう教育をしています。また、会社としても、個人であっても、コンプライアンスを遵守することを念頭に置き、地域社会に貢献し、交通事故をゼロにすることを目標としています。
株式会社AZ 代表取締役 西村 大輔